鏡を見るたびに気になっていたホクロ。「思い切って除去しよう!」と決めたとき、まずは「何科で?」と考えますよね。
実は、ホクロは以下の3箇所で除去できます。
- 皮膚科
- 形成外科
- 美容外科
「ホクロを除去する」といった1つの目的に対して、3つも選択肢があるのは選びづらいです。
このとき、ホクロ除去の目的が「美容」の場合、迷わず「美容外科」を選びましょう。「皮膚科」や「形成外科」は、基本的に病気や怪我の「治療」が目的だからです。
それに対して、「美容外科」は健康な身体をより「美しくすること」が目的だからです。
とはいえ、これらの具体的な差がわからなければ、選びようがないですよね。
そこでこのページでは、「皮膚科」「形成外科」「美容外科」のそれぞれの違いに関して詳しく解説させていただきます。
あなたの目的に合わせて、「ホクロ除去」を行う場所選びにお役立ていただけますと幸いです。
1.皮膚科で行えるホクロ除去の特徴
まず、「皮膚科」について解説させていただきます。「皮膚科」の特徴はもちろん、メリット・デメリットも紹介いたします。
「皮膚科」でできるホクロ除去について、参考にしてください。
1-1.皮膚科の特徴
「皮膚科」はちょくちょくお世話になることがあるので、身近に感じられます。そのため、相談もしやすいですよね。実際に、私自身も顔のホクロを診てもらったことがあります。
このとき、以下のように医師に言われました。
- 「切って縫うのに数分で済むよ」
- 「あとは絶対残るけどね」
- 「保険適用されないから数万円かかるよ」
私の場合、まず「切る」ことにおびえてしまいました。「あとが残る」ことに驚きと不安を感じたからです。
また、「高額は無理」と思ったため、そのときはあきらめました。
今思えば、この対応は「皮膚科」だから当然だったのです。冒頭で触れた通り、「皮膚科」は皮膚の病気の治療を目的としているからです。
ホクロは、「メラニン色素(お肌や髪などの色をつくっている色素)」が皮膚の一部に集中したものであり、病気ではありません。そのため、「皮膚科」で保険適用される除去をする場合、ホクロが病気、あるいはその可能性があることが必要なのです。
病気の検査のためには、ホクロの組織を壊さないように除去しないといけません。
具体的には、以下の3つの方法だけです。
- メス切除縫合
- くりぬき
- 高周波・電気メス切除
「皮膚科」の場合、徹底的に除去することを重視して切ります。
つまり、傷あとが残ることに関しては二の次になるのです。私の場合、顔のホクロなのであきらめましたが、顔以外の部分にあるホクロなら「皮膚科」で除去してもいいでしょう。
ただ、子どもからお年寄りまでが待合室でひしめき合っている状況です。
そのため、「美容」目的のホクロ除去の相談は場違いに感じました。また、もし除去手術をお願いしたとしても、落ち着いて施術の順番を待てるとは思えませんでした。
病気が関係している、あるいは傷あとが残っても問題ない箇所でのホクロ除去であれば、「皮膚科」を選択肢として選んでも良いでしょう。
1-2.皮膚科のメリット
「皮膚科」を選択するメリットは、以下の通りです。
- 皮膚の専門家なので比較的安心できる
- 保険適用される場合、費用を抑えられる
- 徹底的なホクロ除去ができるので再発の心配がない
- 膨らんだほくろにも対応できる
- ほくろが良性か悪性か、しっかりと見極めることができる
- 美容目的ではなく、顔以外の場所にあるホクロの除去を目的とする場合なら皮膚科で十分
1-3.皮膚科のデメリット
「皮膚科」を選択するデメリットは、以下の通りです。
- 美容目的でのホクロ除去は保険適用されないため、医師の判断によっては比較的高額な費用がかかる場合がある
- 除去後の傷あとについて、形成外科や美容外科ほど重視しない可能性がある
- ホクロは組織を破壊することなく除去する必要があり、メスを使った除去になる
- メスを使った切除は、除去後の傷あとが目立ったり、ダウンタイム(施術をしてから施術あとや腫れなどが回復するまでの期間)が長くなることがある
- 子どもからお年寄りまで、いろいろな皮膚の病気の治療が目的なので、対応に不満が残る可能性がある
あなたの要望に合わない場合、「皮膚科」を選択しないでください。
2.形成外科で行えるホクロ除去の特徴
次に、「形成外科」の解説をさせていただきます。「形成外科」の特徴はもちろん、メリット・デメリットも紹介いたします。
「形成外科」でできるホクロ除去について、参考にしてください。
2-1.形成外科の特徴
「皮膚科」と違って「形成外科」はなじみがない人がほとんどではないでしょうか。「形成外科」は、生まれながらの異常や、病気や怪我などによって見た目のよくない状態になった身体表面を治療する外科です。
たとえば、生まれつきあるアザや、やけどあと、外科手術あとの治療などです。
もちろんホクロ除去はできますし、傷あとをきれいに治療することを目的としていますので、除去後の心配は少ないでしょう。
ただ、「皮膚科」と同じで、深刻な身体表面の治療をされている中での「美容」目的のホクロ除去の相談は、場違いに感じられるかもしれません。
保険適用される病院でホクロ除去したい、総合病院など大きなところでしたい、ということであれば、「形成外科」を選択しても良いでしょう。
2-2.形成外科のメリット
「形成外科」を選択するメリットは、以下の通りです。
- 徹底的なホクロ除去ができるので再発の心配がない
- 除去後の傷あとを元どおりにすることを重要視しているので、比較的きれいに治りやすい
- 保険適用される場合は費用を抑えられる
- ホクロ除去後にできた傷あとの修正目的でも利用できる場合がある
2-3.形成外科のデメリット
「形成外科」を選択するデメリットは、以下の通りです。
- 美容目的でのホクロ除去は保険適用されないため、医師の判断によっては比較的高額な費用がかかる場合がある
- 子どもからお年寄りまで、身体表面の異常の治療が目的なので、対応に不満が残る可能性がある
あなたの要望に合わない場合、「形成外科」を選択しないでください。
3.美容外科で行えるホクロ除去の特徴
私が一押しする「美容外科」について解説させていただきます。「美容外科」の特徴はもちろん、メリット・デメリットも紹介いたします。
「美容外科」でできるホクロ除去について、ぜひ参考にしてください。
3-1.美容外科の特徴
街中でも、ネットでも、「美容外科」「美容皮膚科」「美容整形外科」「美容クリニック」「スキンクリニック」・・・などいろいろな看板が目に入ります。
何が違うの?と思われるでしょうが、「美容」を掲げれていれば、そこは健康な身体をより美しくすることを目的とする外科です。
カウンセリングは無料のところが多く、「美容」が前提にありますので、相談しやすく安心できます。症例数が多いため、医師は経験に基づいた高い技術力を持っています。
また、術前・術後の写真などのデータが豊富にあります。さらに、「皮膚科」や「形成外科」にはない「美容」のための機器がそろっており、ホクロに合った除去手段を選んでもらえます。
病院内は美しく落ち着いた雰囲気で、リラックスできます。また、プライバシーを守れるよう配慮されてるところが多いので、緊張せずに安心して施術を待つことができます。
もちろん「治療」ではないので保険適用されないことが多いのですが、「値段」だけであきらめないでください。
より美しくなるためのホクロ除去ですから、「美容」に対する確かな知識と経験と技術を持った医師が施術する「美容外科」を選ぶことをおすすめします。
3-2.美容外科のメリット
「美容外科」を選択するメリットは、以下の通りです。
- 美しくすることが目的なので、あとが残らないホクロ除去が期待できる
- メスを使わない治療はダウンタイムがない場合がほとんどで、手軽に治療を受けやすい
- ホクロが再発した場合、保証してくれる場合がある
- カウンセリング無料の場合がほとんどで、しかも手術数が多いため医師に高い技術力がある
- 複数のホクロを一度に取る場合、比較的安くなる可能性がある
- 費用は1mmごと・大きさごと・施術方法でいくら、と料金を明確にしていることが多いので安心できる
- 美容目的の人しか行かないので、場違い感がなく安心できる
3-3.美容外科のデメリット
「美容外科」を選択するデメリットは、以下の通りです。
- ほとんどの場合が美容目的になるため、保険適用がされないことが多く、費用が高額になりがち
- メスを使わない除去の場合、徹底的なホクロ除去は比較的期待しにくく、再発の可能性がある
あなたの要望に合わない場合、「美容外科」を選択しないでください。
まとめ
「皮膚科」「形成外科」「美容外科」の違いがおわりいただけましたでしょうか。
ホクロ除去することでより美しくなりたい場合は、迷わず「美容外科」をお選びください。